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AIを活用した、新しい「防災情報システム」を導入します。

FMasmoでは2012年の開局以来、地震や火災発生の際、24時間365日「生放送」で関連情報をお伝えしています。

自社番組制作の時間はスタジオから放送し、それ以外(深夜帯)は、アナウンサーが自宅から機械を遠隔操作して放送するという方法をとっていますが、その場合、情報収集→機械を遠隔操作→放送という手順をとるため、情報をお伝えするのに数分のタイムラグがありました。

 

そこで、情報発信をより迅速化するため、2024年3月下旬以降、AI(人工知能)を活用した、新しい「防災情報システム」を放送に導入します。

 

使用するのは、株式会社アイダスが開発した「緊急防災情報自動カットインシステム」です。

これは、気象庁や関係機関が発表する防災情報を専用のクラウドで受信し、辞書機能を持つAI技術を活用して、自動で合成音声を生成。局のシステムに連動して割り込んで放送するものです。

 

従来の「アナウンサーが機械を遠隔操作し放送する方法」と比較し、数分早く「第1報」をお伝えすることが可能となります。(例:地震の場合、同じ機関からのデータを使用しているテレビ各局の地震速報テロップとほぼ同じタイミングでアナウンスが流れます。)

 

■運用開始時期は、3月下旬から4月上旬の間です。

 

■放送内容は、一関市・平泉町と、陸前高田市・大船渡市・住田町、宮城県栗原市・気仙沼市・登米市に発表される、地震情報/津波情報/気象警報・特別警報/土砂災害警戒情報/記録的短時間大雨情報/竜巻注意情報等を、合成音声により自動で速報します。

 

■対応時間は、平日…20:00~翌朝6:00、土曜・日曜…12:00~翌朝8:00 を予定していますが、災害発生予想時や、大地震・大雨の直後など、リスナーの皆さんが不安を感じがちな状況のときは、局アナウンサーがさらに詳しい情報をスタジオから放送します。

 

このほか、現在の番組編成では当面活用の予定はありませんが、「AI天気予報等自動オンエアシステム」も備えました。気象庁発表の最新情報を原稿化し、AI音声により全自動で放送するもので、ほかにも、任意に作成した原稿のナレーションを合成することもできます。

また、30か国以上の多言語に翻訳し放送することが可能です。これを応用しFMasmoでは、一関市在住の外国人市民の皆さんに対し生活・福祉分野等の幅広い情報を提供することを想定しています。

 

 

FMasmoは、東日本大震災後に被災県で初めて開局したコミュニティFMです。

地震・災害発生情報については、地域に根差した放送局として「深夜の震度1の地震でも不安を感じる人がいれば寄り添いたい」という思いと、地域に対しての責任感、地域愛を培っていく場ととらえ、365日24時間態勢でお伝えしています。

 

開局以来続けている弊社の取り組みと、変わらない市民の皆様に向けての思い。

今後はここに「よりスピーディーな情報提供」「外国人を含め、より多くの市民への情報提供」という価値が重なります。

新しく加わる心強い私たちの仲間、合成音声の“AIアナウンサー”も含め、

引き続き、FMasmoのスタッフをよろしくお願いいたします。

 

 

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